さよならだけが人生だ
2005年 05月 21日
親しい人や愛しい人と別れるのは何時の時代も寂しいもあり、悲しくもある。
でも、今の時代は便利ですから、遠くにいても電話やメールで更新できるし、携帯でもテレビ電話が可能な時代ですから、昔ほど寂しくないでしょうね。
事故などによる突然の別れは別ですけど。
別れというと、中国の唐の時代の于武陵の「勧酒」と題する唐詩を思い出します。
この五言絶句の唐詩は、中国ではそれほそ有名ではないのですが、日本では井伏鱒二の意訳で知られるようになりました。
もともとの詩
勧君金屈巵
満酌不須辞
花發多風雨
人生足別離
読み
君に勧む金屈巵(きんくつし)
満酌辞するを須(もち)いず
花發(ひら)けば風雨多く
人生別離足(た)る
一般的な訳
君に黄金のさかずきを勧める。
なみなみと注いだこの酒を断ってはいけないよ。
花が咲けば雨が降ったり風が吹いたりするものだ 。
人生に別離はつきものだ
井伏鱒二の意訳
この杯を受けてくれ
どうぞなみなみ注がしておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ
”さよならだけが人生だ”という感性は、井伏鱒二のどんな人生が作り上げたのでしょうか。
現代ならまず有り得ない感性ですね。
でも、今の時代は便利ですから、遠くにいても電話やメールで更新できるし、携帯でもテレビ電話が可能な時代ですから、昔ほど寂しくないでしょうね。
事故などによる突然の別れは別ですけど。
別れというと、中国の唐の時代の于武陵の「勧酒」と題する唐詩を思い出します。
この五言絶句の唐詩は、中国ではそれほそ有名ではないのですが、日本では井伏鱒二の意訳で知られるようになりました。
もともとの詩
勧君金屈巵
満酌不須辞
花發多風雨
人生足別離
読み
君に勧む金屈巵(きんくつし)
満酌辞するを須(もち)いず
花發(ひら)けば風雨多く
人生別離足(た)る
一般的な訳
君に黄金のさかずきを勧める。
なみなみと注いだこの酒を断ってはいけないよ。
花が咲けば雨が降ったり風が吹いたりするものだ 。
人生に別離はつきものだ
井伏鱒二の意訳
この杯を受けてくれ
どうぞなみなみ注がしておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ
”さよならだけが人生だ”という感性は、井伏鱒二のどんな人生が作り上げたのでしょうか。
現代ならまず有り得ない感性ですね。
by stray-blackcat
| 2005-05-21 17:29
| 日常